生産工程
染色
糸を味わい深いインディゴブルーに染め上げます。現在ジーンズの染色法としてロープ染色が定着しています。
これは昭和40年代に我が国に導入された画期的な染色法でそれまでの染色法を塗り替えた感があります。糸を1つのグループとしてロープ状にしそのロープ単位で染めていく方法です。
糸は黄から緑、緑から紺へと酸化還元を繰り返しながら染まっていきます。 この染色法の特徴は糸の芯まで染まらないと言う事です。
そのため、ジーンズ特有の色落ちやアタリが出ます。
織布
織物は、たて糸とよこ糸の組み合わされてできた布地であります。
そのために、染め上がった糸は、たて糸として、サイジング(織りやすくするために糊付け)加工し、1本ずつ上下運動をおこなえるようドロッパーとワイヤーと筬の順に通します。
このたて糸を織機(布地を作る機械)に掛けよこ糸をよこ入れ機構で挿入し、たて糸とよこ糸を交互させることによって織物を作ります。
織機の種類
シャツトル織機(力織機):よこ糸をシャットル(木製のケース)にいれて運ぶ
レピヤ織機:よこ糸をバンドまたはロッドがはさみ運ぶ
エアージェット織機:よこ糸を空気圧で運ぶ
ウォータージェット織機:よこ糸を水圧で運ぶ
グリッパー織機:よこ糸はよこ管を収容しない小さなシャットルで運ぶ
機械の改良
シャットル織機は、糸に張力がかかりにくいため、糸の形状を生かした生地を織り上げます。
ただ、古い織機のため、生地欠点の発生率が高くなりますが、当社のシャットル織機は、ハイクオリティな生地生産をするため、機械の構造改良をしました。
そのため、現在の品質基準(連れ込みなどの欠点が少ない)に合った張力のかかっていない味のある生地ができます。
他の織機は、均一した品質と生産性(高速化)に優れています。
設置機械
当社の織機設備はシャットル織機10台、レピア織機20台です。
これらの織機で、オリジナル性のある生地生産をおこなっております。
検反
織り上がった布 生機(きばた))を検査し、キズおよび汚れの箇所をチェックします。
チェックによりAランクの生機のみを加工します。
ただ、ビンテージ風合いの再現のため生機のまま使われるケースも多くなっています。
© 2015 Okamoto Textile Inc.